京都府立府民ホールアルティにて行われた演奏会の動画です。

♪ 演奏曲目について

2台の鍵盤楽器のための協奏曲 BWV1060 は、既作(ケーテン時代のもの?)の旋律楽器用協奏曲を編曲したものとされており、もともとは、オーボエ、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音という編成だったのではないかと想定されています。バッハが複数台の鍵盤楽器の協奏曲を演奏する際には、二人の息子たち(ヴィルヘルム・フリーデマンとカール・フィリップ・エマヌエル)や弟子たちが動員されていたという話です。いずれも、バッハに仕込まれた凄腕の持ち主ですから、ライプツィヒのコーヒーハウスで行われたコレギウム・ムジクムの演奏会では、きっと彼らの名技が披露されたことでしょう。決然と始まる主題が鮮やかに展開されていくリトルネッロ形式の第一楽章、二台の鍵盤楽器の優美なカンタービレの掛け合いが美しい第二楽章、いきいきと華麗な技が繰り広げられるこちらもリトルネッロ形式の第三楽章という構成になっています。