この度、福永吉宏先生率いる京都・バッハ・ゾリステンの協奏曲シリーズに出演いたします。

曲目は、2台のピアノのための協奏曲 BWV1060 ハ短調をピアニストの栗原ひろみさんとともに演奏いたします。

バッハのライプツィヒ時代で特筆すべきものとして、トーマス・カントール(トーマス教会の音楽監督)以外にも、コレギウム・ムジクムとともにライプツィヒのコーヒーハウスで行われていた世俗音楽の演奏がありました。特に、バッハ自らが演奏するチェンバロ協奏曲は、その呼び物的存在だったようです。

演奏予定の BWV1060 は、既作(ケーテン時代のもの?)の旋律楽器用協奏曲を編曲したものとされています。もともとは、オーボエ、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音という編成が原曲であったようです。なお、今回の演奏会でも披露される「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲( BWV1060R )」は、原曲として復元されたものです。

なお、バッハが複数台のチェンバロ協奏曲を演奏する際には、二人の息子たち(ヴィルヘルム・フリーデマンとカール・フィリップ・エマヌエル)や弟子たちが動員されていたという話です。タイムマシンに乗ることができるなら、それこそ父子共演の豪華演奏会を体験してみたいものです。

バッハの協奏曲がずらりと並ぶ今回の演奏会、往時のコーヒーハウスで展開された豪華な演奏会にひととき思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

チケットのお取扱いもございます。ご希望の方は、ご一報下さい。ぜひとも足をお運びいただければ幸甚です。