今年の5月下旬、北ドイツのシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州にあるレリンゲンという小さな街で行われた音楽の祭典 ― 「五月祭」に行ってまいりました。レリンゲンはハンブルクからSバーンで数十分ほどの郊外の街。その中心にあるル・・・
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仕上げていくプロセスの場として
スタジオの開設からそろそろ一年を迎えます。昨年の今頃は、ホームページの開設・記事作成やスタジオの防音工事、備品類の調達に追われていましたが、今年は少し落ち着いて音楽に向き合うことができそうです。 この一年、本当に多くの出・・・
与えることの難しさ - 自己犠牲の罠
連休ということで、何となくCDラックを眺めていたら、大昔はよく聴いたものの、最近とんとご無沙汰のワーグナーのCDが目に止まりました。『ブリュンヒルデの自己犠牲』ねえ。昔はよく聴いたなぁ、最後に「愛の救済の動機」が出て来る・・・
瞬間の美を楽しむ ー 美しい風景に出会う楽しさ
スタジオを作ろうと決めたその瞬間から、もう一つ私の心の中で決めていたことがありました。それは、スタジオに写真を飾ること。四季折々の「瞬間の美」を表現した美しい風景写真作品を飾ろう…これもスタジオ創設と同様、ほぼ直感的に決・・・
場に即した音を出すということ
Zu laut! (音が大きすぎる!) ― 長年音量不足で悩んでいたこの私が(その話はこちら)、まさかこういう注意を受けることになろうとは。これは、先日の伴奏法レッスンの際に私が受けた「指摘事項」です。後でレッスンの録音・・・
VRトレンドに思う ― 仮想現実でピアノ演奏?
「VR技術によって芸術のあり方も変化していくでしょう」「視線の動きでキーボードやロボットを操作したり、ピアノを演奏したりすることが可能」 ― 昨年末の「日経ビジネス」(※)に掲載されていたこんな記事に思わず目が止まりまし・・・
「弾きやすい」楽器・「弾きにくい」楽器
与えられた楽器で演奏するしかない ― それが多くのピアノ弾きの宿命です。ごく限られたピアニスト以外は、楽器を持ち歩くことはまずありませんから、所与の条件下でベストを尽くすしかないのです。ところが、世の中には「弾きやすい」・・・
練習で出来ないことは本番でも出来ない ~ それなら練習の機会を持とう
それなりに時間をかけて準備したはずなのに、練習のときよりもはるかに「劣化」したパフォーマンスに終わってしまった痛恨の本番 ― そういう苦い思い出、数え上げたら枚挙にいとまがありません。それでなくても演奏技術習得という意味・・・
AI時代の到来に思う ~ 音楽家の出番ですよ!
人工知能(AI)は職業を奪うのか ― オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン氏の衝撃的な論文「雇用の未来」が発表されてからというもの、どこでもここでも「消える職業」「なくなる仕事」の話題で持ち切りです。「今まで安・・・