私が、(ある意味)安定しているだろうと思われている会社員生活に終止符を打って、あろうことか、音楽を生活の主軸に変えるという選択をしたことについて、不思議に思われる人も多いだろうな、と思います。「経済的安定を手放してまです・・・
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歌曲のレッスンで学んだこと ― レナーテ・ベーレ先生のレッスンに参加して
ピアノよりも歌曲の話題が多くなってしまうのは、やはり学生の頃からの歌曲熱ゆえかもしれません。今回も、歌曲の話題ですが、どうぞおつきあいくださいませ。 既にお話した通り、今年の3月、渡欧してハンブルク国際音楽講習会に参加、・・・
声楽レッスンに伴奏として参加することになって ― ハンブルク国際音楽講習会
3月のはじめ、欧州はまだ風の冷たい季節でしたが、ハンブルクで行われた国際音楽講習会にはじめて参加いたしました。 この講習会、ドイツの国立音楽大学教授を中心とする一流の教授陣による個人レッスンの他、各種セミナーや修了演奏会・・・
歌曲伴奏の準備にあたって ― 運指等の検討
既に申し上げたかもしれませんが、若い頃、私はドイツ・リートをこよなく愛聴していました。学生の頃は、ピアノ・ソロの演奏会よりも、リートの演奏会に足繁く通っておりまして、テノールのペーター・シュライヤーを筆頭に(「追っかけ」・・・
ヴァイオリンとのアンサンブルで見えてくること ― (2)
前回は、ヴァイオリンと和音を合わせる難しさについて少しお話しましたが、まだまだ私の奮闘は続きます。少しでもご参考になるようでしたら幸いです。 【レガートの難しさ】 長年ピアノのお稽古を重ねていくうちに分かってくるのが、「・・・
ヴァイオリンとのアンサンブルで見えてくること ― (1)
「ピアノ・ソロもいいけれど、室内楽もやってみたい」と漠然と思う方は結構多いのではないでしょうか。私も昔から「室内楽やってみたいな」と思いつつ、なかなかその機会を持たないまま長年過ごしておりましたが、最近になって、「機会が・・・
BLUE PRINTS PIANO SERIES 京都公演をめぐって
来日中のアメリカの若手ピアニスト 土肥絵里香 & DANIEL ANASTASIO の日本初公演を聞きに行ってまいりました。心配された台風も未明のうちに通過したようで、滞りなく演奏会開催の運びとなって本当に良かったと思い・・・
まさに奇蹟 ― 続・レリンゲン五月祭訪問記
モーツァルトよりも短い31年の生涯だったシューベルト、その最後の年(1828年・31歳)に書かれた作品群こそ「音楽史上最大の奇蹟」であることは、今さら説明の必要もないでしょう。ピアノ関係だけでも、3つのピアノ曲 D.94・・・